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劇場『僕は妹に恋をする』 002/100 

 http://www.bokuimo-themovie.com/

 サービスディだったので行ってきましたが……
 駄作でした。
 もう本当につまらなくて、最後の30分は椅子に斜めに座り、肘掛けに肘をついて頬杖というだらしない格好で観ていました。
 原作はそこそこ面白かったので(3巻ぐらいまでしか読んでいませんが。それも立ち読み)、映画の方も期待したのですが……

僕は妹に恋をする 1 (フラワーコミックス)

僕は妹に恋をする 1 (フラワーコミックス)

 脚本が原作無視なんですよね。唯一取り上げられていたのは「シロツメクサ」のエピソードのみなのでは? 家族構成も変わっていましたし、1巻って中学生でしたよね。映画では高校生のはず…… その辺りの設定が何も描かれていないので、原作知らずの松本潤目当てで観に行った人には、何が何だか解らなかったのでは? 逆に松潤目当てなら彼が出てさえいれば良いのかも。
 妹と性的関係を持ってしまった後の松潤演じる兄・頼の葛藤が何も描かれていない。というか表現されていない。あれで良いのか!? 原作では厳粛なシーンだった教会でのワンシーンも、あっというまの一夜に変更されていて興ざめ。
 ?倉奈々が演じる妹・郁も全然悩んでいない。
 救いは頼の友人・矢野を演じた平岡祐太と頼に恋する友華役の小松彩夏でしょうか。矢野は本当に良い男でした。友華も一生懸命に恋する乙女を演じていましたし。脇役に支えられてようやく観られるようになった映画でした。
 しかし……ここで一言。撮影は秋ですよね。その時期にシロツメクサは咲いていますか? どうみても枯れている草原を歩く二人が滑稽でしかなかったのですが…… 服装と季節が合っていないんですよね。制服もワイシャツにネクタイ姿がほとんどでブレザーは一切なし。あるとしてもカーディガンのみ。これだけでは春か秋か解りませんが、シロツメクサが咲くのは4月の下旬。それなのに…… あぁ、なんという季節設定。
 今回は辛口に★☆です。

追記
 小松彩夏ってどこかで観た顔だと思っていたら「美少女戦士セーラームーン」でしたね。演技が上手くて当然か。
 しかしどのあたりがPG-12だったのでしょう。頼が友華をブティックホテルに連れ込むシーンでしょうか。